平成 3年 第 5回 9月
定例会 平成3年第5回
笠岡市議会定例会会議記録(第1号) 平成3年9月6日(金曜日)
議事日程 午前9時0分開会 日程第1
会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3
委員会審査報告 ・
総務文教常任委員会 請願第1号(
委員長報告・質疑・討論・採決) 日程第4 議案第63号 日程第5 議案第64号 日程第6 議案第65号 (
提案理由説明) 日程第7 議案第66
号~議案第72号 日程第8 議案第73
号~議案第77号 日程第9 議案第78号 日程第10 諮問第1号(
提案理由説明・質疑・討論・採決) ───────────────────────本日の
付議事件 上記議事日程と同じ ───────────────────────
出席議員(24名) 1番 石 田 英 人君 2番 谷 本 修 三君 3番 三 好 幸 治君 4番 小 山 明 正君 5番 守 屋 忠君 6番 奥 野 泰 久君 7番 栗 尾 順 三君 8番 長 安 昭 男君 9番 三 好 孝 一君 10番 馬 越 昭 二君 11番 小 寺 康 司君 12番 幡 司 勝 治君 13番 酒 井 宏 侑君 14番 谷 本 丞 作君 15番 安 藤 輝 通君 16番 角 田 新 市君 17番 斎 藤 勇君 18番 明 護 教 人君 21番 岡 田 伸 志君 22番 吉 井 照 典君 23番 山 本 憲 二君 24番 大 山 友 久君 25番 原 田 梁 作君 26番 赤 瀬 光君 ───────────────────────
欠席議員(1名) 19番 明 石 和 巳君 ───────────────────────説明のため出席した者の
職氏名 市 長 渡 邊 嘉 久君 助 役 安 藤 好 夫君 収 入 役 藤 澤 良 房君 教 育 長 仁 科 一 夫君
企画部長 高 木 直 矢君
総務部長 内 海 義 郎君
民生部長 藤 枝 正 則君
建設部長 高 木 昭 光君
産業部長 寺 田 豊君
市民病院事務部長 坂 本 正 志君
水道局長 松 枝 保 夫君
総務課長 佐 藤 勇君 ───────────────────────
事務局職員 局 長 山 本 努君 次 長 佐 藤 俊 治君
庶務調査係長井 口 和 光君
議事係長 福 尾 俊 秀君 主 事 西 山 敏 昭君 ─────────────────────── 午前9時0分 開会
○議長(
赤瀬光君) おはようございます。 今年は例年になく涼しい夏でしたが、それでもここ二、三日の残暑は特別厳しいものがございます。また、今月は
敬老会や運動会などの行事が各地区で予定されており、
皆様方には
大変お忙しいことと存じます。 さて、本日は多数の御出席をいただきありがとうございます。 ただいまの御出席は22名であります。 これより平成3年第5回
笠岡市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。 本日の
議事日程は、お手元に配付いたしておりますので御了承願います。 これより日程に入ります。 ──────────────────────
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
赤瀬光君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第108条の規定により2番
谷本修三君、3番
三好幸治君を指名いたします。 ──────────────────────
△日程第2 会期の決定
○議長(
赤瀬光君) 日程第2、会期の決定についてを議題といたします。
今期定例会の運営につきましては、去る8月30日に
議会運営委員会をお開き願い、御協議いただきました結果、お手元に配付いたしておりますような
日程案を得たもので、これに基づき運営させていただきたいと思いますので、何分の御協力を
お願い申し上げます。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から26日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 御異議なしと認めます。よって、会期は21日間と決定いたしました。 ──────────────────────
△日程第3
委員会審査報告
○議長(
赤瀬光君) 日程第3、
委員会審査報告を行います。 請願第1
号笠岡市立笠岡幼稚園の早急な
用地拡張及び
園舎改築に関する請願についてを議題といたします。 この際、
審査報告書を職員に朗読させます。 〔
職員朗読(
別紙添付)〕
○議長(
赤瀬光君) 本件に対し、
総務文教常任委員長の報告を求めます。
総務文教常任委員長21番
岡田伸志君。 〔
総務文教常任委員長 岡田伸志君 登壇〕
◆
総務文教常任委員長(
岡田伸志君) おはようございます。 ただいま御上程いただきました件につきまして
委員長報告を申し上げたいと存じますが、報告いたします前に、大変暑い中しかも
お忙しいところを曲げてこのために御出席いただきました
傍聴席の皆さんの御熱意に対し、まず心から敬意と感謝をささげておきたいと思います。 それでは、
委員会の報告をさせていただきます。 去る6月24日の本会議におきまして、私
ども総務文教常任委員会に付託されました請願第1
号笠岡市立笠岡幼稚園の早急な
用地拡張及び
園舎改築に関する請願についての審査結果を御報告申し上げます。 審査のための
委員会は7月17日午後1時から開催し、
紹介議員3名の御出席をいただき1名の
欠席委員のもとに、
委員会室で開催をいたしました。そして、
紹介議員の
補足説明、また
現地視察での
請願代表者からの
補足説明、あるいは
執行部の考え方などをも参考にしながら、慎重に審査をいたしました。その結果は、
審査報告書のとおり
出席委員の
全員一致をもちまして、採択とすることを適当と認めたものでございます。 以下、その概要を御報告いたしますので、御参考にしていただきたいと存じます。
笠岡幼稚園の園舎につきましては、
請願書にもございますように昭和30年に
金浦小学校の校舎を移転して建て直した園舎、つまり古い木材を使用して建てた
木造園舎でございまして、既に建て直してからでも36年を経過いたしております。そうしたことで、我々
委員会といたしましても、その
老朽度などの実情をつぶさに把握する必要があるために、
現地視察をさせていただきました。その結果、判明いたしましたことは、
老朽化が相当進んでおり
雨漏り箇所が至るところにあり、もはや
応急修理程度ではとても追いつかないという実情にあり、そのために屋根の一部には
ビニールシートを覆って急場をしのいでいる状態が見受けられたのでございます。 また、排水が悪いことの原因で
運動場が陥没すること。加えて、園舎の床板が腐り廊下がでこぼこになっており、おまけに
雨漏りで廊下がぬれて時には園児が転ぶことがあること。加えて、
トイレが
くみ取り式で悪臭もさることながら、園児が
トイレを怖がって使用せず我慢に我慢をするため、ついにはしくじる園児がいるなど、
保育面にまで大きな支障が出ておるところでございます。こうした実情を見る中、
笠岡幼稚園舎の
早期建てかえの
必要性は全委員が認めたところでございます。 しかしながら、問題になりましたのは、
請願書にもあります
用地拡張についてでございます。御案内のとおり、
笠岡幼稚園は市街地の中にあって、周囲に広げるとすればどうしても
用地買収に御協力願う以外はございません。たまたま、この
幼稚園の上側と申しますか北隣に操業していない大きな工場がございます。この工場は、操業をとめて数十年もが経過をしており、
所有者の居宅以外はかなりの空地も見られ、工場の建物は
貸しガレージや倉庫などに利用されているとお聞きをいたしました。こうしたことから、その工場が敷地の一部の買収に御協力くだされば、
用地拡張問題は一気に解決するわけでございます。しかしながら、
当該地は、直ちに交渉に出向くことが困難な状況であるとも聞きおよびました。そうしたことで、しからば事前の策としてはどういうものが考えられるかということになったわけでございます。その協議の中では、まず第1番目は、何としても園地の拡張が必要なので、北側の工場が難しいならば工場以外の他の隣地で買収に協力していただくところはないか。それもだめなら、園舎を高層化してはどうかという意見。さらには、もう一つの懸案でもある
笠岡地区公民館との
共同施設は考えられないか、などなどの意見が出ました。 以上が審査の中途で出た主な
発言内容でございます。 そして、結論といたしましては、
笠岡幼稚園の園舎は
老朽化が進んでおり、全市的な計画の中で早急な建てかえは必要であるものの、それがためには何としても用地の確保が前提になる。もちろん、これは相手があることでございますので、こちらが思うようにばかりはなりませんが、誠意をもって粘り強く交渉もし、可能な限り
用地拡張をした上での建てかえが理想でございます。しかしながら、これとておのずと期限があることなのであるいは見切り発車的な事態もやむを得ないかもしれませんが、設計に当たっては、将来的に
園地拡張に含みをももたせた施設の配置を考慮するなりして、理想とする
敷地面積に一歩でも二歩でも近づけるよう鋭意努力することを要望いたします。 以上、請願第1
号笠岡市立笠岡幼稚園の早急な
用地拡張及び
園舎改築に関する請願は、我々の
総務文教常任委員会において採択し、当局に
善処方を要望することに決定をいたした次第でございます。何とぞ私
ども委員会の決定に御賛同賜りますように心から
お願いを申し上げまして報告とさせていただきます。どうぞよろしく
お願いをいたします。(拍手)
○議長(
赤瀬光君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 討論を終結いたします。 これより請願第1号を採決いたします。 お諮りいたします。 本件に対する
委員長の報告は採択であります。
委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 御異議なしと認めます。よって、本件は
委員長の報告のとおり決定いたしました。(拍手) ──────────────────────
△日程第4 議案第63号
公有水面埋立ての同意について
○議長(
赤瀬光君) 日程第4、議案第63
号公有水面埋立ての同意についてを議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
渡邊市長。 〔市長
渡邊嘉久君 登壇〕
◎市長(
渡邊嘉久君) おはようございます。 朝夕は秋めいてまいりましたが、まだまだ残暑厳しい日が続いております。
皆様方には大変御多忙の中を、平成3年第5回
笠岡市議会に御出席をいただきましてまことにありがたく、厚くお礼を申し上げます。 先月、国の平成4年度
一般会計の
概算要求額がまとまり発表されました。その内容でございますが、平成3年度当初予算に比べ8.3%増の76兆1,780億円程度に達しております。大きく膨れ上がった
歳出要求の中でも、とりわけ
政策的経費である
一般歳出の伸びが、本年度当初5.2%増となっております。この中には、
公共投資充実臨時特別措置2,000億円や、
生活関連重点の
特別枠2,000億円が含まれておりますことは御案内のとおりでございます。大蔵省では、
社会資本の
整備等公共投資充実に配慮しつつも、従来のような高い税収の伸びが期待できないことから、
一般歳出を厳しく査定するだけでなく、これまで聖域化されておりました
地方交付税の圧縮に本格的に取り組むなど厳しい方針を打ち出されておるところでございます。こうした中で、本市におきましては、国道2
号笠岡バイパスの建設や、多額の財源を必要とする
下水道事業等多くの事業を国に
お願い申し上げておるところでございまして、今後とも国に対しまして、皆様を初め関係各員による御支援を心から
お願いを申し上げる次第でございます。 さて、本会議は、本日から26日までの21日間にわたって開かれるわけでございますが、本
市議会におきましては、
補正予算を初め条例の制定、改正並びに
決算認定や
人事案件など
重要議案を
お願いいたす予定にいたしておりますので、何とぞよろしく御審議をいただきまして、適切なる御決定、または御承認を賜りますよう
お願いを申し上げまして、簡単ではございますが、開会に当たりましてのごあいさつとする次第でございます。 それでは、ただいま上程いただきました議案第63
号公有水面埋立ての同意について御説明を申し上げます。 このたびの諮問は、
一般県道北木島線の
道路拡幅工事に伴う
公有水面埋立ての同意でございます。
埋立位置でございますが、63の3ページに参考図を添付いたしておりますとおり、笠岡市
北木島町
字矢倉11056番5に接する
県道北木島線の護岸から、
同所字横道11694番に接する
県道北木島線の護岸に至る
地先公有水面でございます。
埋立規模は、延長1,143メートル
平均幅員8.0メートルで、
埋立面積9,091.38平方メートルでございまして、工期は平成3年から着手しまして平成8年の
完成予定で、この6カ年計画の全体
事業費は7億4,500万円を予定しております。
埋立区間の道路は、広いところで3メートル程度しかなく、海と山に挟まれた
石積み護岸をもつ道路でございまして、
道路構造令に基づき
道路部分を海側に最小限拡幅して改良しようとするものでございます。 また、現在砂浜である場所につきましては、道路から砂浜におりることができる
親水性をもった
階段式護岸を計画しております。この
道路拡幅改良によりまして、
地場産業である
石材産業の振興が図れるとともに、
道路護岸の改良で波浪の高いときでも
通学等の安全が図られ、
台風等の緊急時の交通にも対応できる道路が確保されるものでございます。 以上、簡単に御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議の上、適切な御決定を賜りますよう
お願いを申し上げます。 ──────────────────────
△日程第5 議案第64号
土地改良事業の施行について
○議長(
赤瀬光君) 日程第5、議案第64
号土地改良事業の施行についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
安藤助役。 〔助役
安藤好夫君 登壇〕
◎助役(
安藤好夫君) ただいま上程いただきました議案第64
号土地改良事業の施行について御説明申し上げます。
提案理由にも掲げておりますように、
ため池の整備を
団体営事業として行うに当たりまして、市が
事業主体となるため
土地改良法第96条の2第2項の規定に基づき、議会の議決を
お願いいたしておるものでございます。
用之江地区に位置する森池につきましては、
集水面積35ヘクタール、
受益面積3.5ヘクタールの
ため池でございまして、長年の波浪による堤体及び
取水施設の
老朽化が著しく、漏水が発生し、
応急処置は講じておりますものの非常に危険な状態でございます。したがいまして、この堤体が決壊する事態になりますと、その
被害区域はおよそ7ヘクタールもの広範囲に及ぶものと予想されますので、
団体営ため池整備事業の「
危険ため池緊急整備工事」として改修し、用水の確保と
下流地域の民生安定を図ろうとするものでございます。 この工事は、現行の
老朽ため池整備事業が
受益面積5ヘクタール以上の比較的規模の大きな
ため池で実施いたしておるのに対し、最近の
ため池災害が小規模な
ため池で多く発生しているため、これらの
ため池の整備を緊急に行い、災害の発生を未然に防止する目的で、平成3年度に新設された事業でありまして、
採択基準は
受益面積5ヘクタール未満、
関係農家2戸以上、
災害防止の
応急工事を施していること、
下流住民の生命に危険が予測されることなどとなっており、
工事期間は1年でございます。 なお、
改修計画等につきましては、参考といたしまして、64の3ページ及び64の4ページに添付いたしております資料のとおりでございまして、これを国、県の補助を得ながら本年度で実施しようとするものでございます。 以上、簡単に御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議の上、適切な御決定を賜りますよう
お願い申し上げます。 ──────────────────────
△日程第6 議案第65号 平成3年度農業共済無事戻金の
支払いについて
○議長(
赤瀬光君) 日程第6、議案第65
号平成3年度農業共済無事戻金の
支払いについてを議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
安藤助役。 〔助役
安藤好夫君 登壇〕
◎助役(
安藤好夫君) ただいま上程いただきました議案第65
号平成3年度農業共済無事戻金の
支払いについて御説明申し上げます。 笠岡市
農業共済条例第42条の規定によりまして、
水稲共済加入者が前3
会計年度にわたりまして、
共済金等の
支払いを受けていないとき及び
支払金が一定の額以下であるときは、当該3カ年の
加入者負担掛金の2分の1に相当する金額を限度といたしまして、
加入者に無事戻金を支払うことになっており、このため議会の議決を
お願いするものでございます。 本年度に支払う無事戻金の
支払い明細は、参考といたしまして65の3ページに添付いたしておりますとおり、
対象年度は昭和63年度から平成2年度までの3カ年でございまして、
支払い対象農家戸数は557戸、
支払い総額は111万3,596円となっております。この無事戻金の
算定方法でございますが、昭和63年度から平成2年度までの3カ年間無事戻
対象者が負担した
水稲共済掛金の2分の1に相当する額から、同じく3カ年間に
対象者に支払った
水稲共済金及び無事戻金を差し引いた額の
合計額が無事戻金となるわけでございます。無事戻金を賄う財源といたしましては、岡山県
農業共済組合連合会から交付されます
水稲特別交付金29万925円と現在
予備費で計上いたしておりますうちの
農作物特別積立金から82万2,671円を充当いたしまして、その
合計額を無事戻金で支払うものでございます。 なお、これらの
予算措置につきましては、後ほど上程いただきます議案第75
号平成3年度笠岡市
農業共済事業特別会計補正予算(1号)の中で、御審議を
お願いしているところでございます。 以上、簡単に御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議の上、適切な御決定を賜りますよう
お願い申し上げます。 ──────────────────────
△日程第7 議案第66号 笠岡市職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例について 議案第67号 笠岡市
特別会計条例の一部を改正する条例について 議案第68号 笠岡市
老人福祉センター条例の一部を改正する条例について 議案第69号 笠岡市
農業共済条例の一部を改正する条例について 議案第70号 笠岡市
地区計画等の案の
作成手続きに関する条例の制定について 議案第71号 笠岡市
市営住宅管理条例の一部を改正する条例について 議案第72号 笠岡市
住環境整備モデル住宅等管理条例の一部を改正する条例について
○議長(
赤瀬光君) 日程第7、議案第66
号笠岡市職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例についてから議案第72
号笠岡市
住環境整備モデル住宅等管理条例の一部を改正する条例についてまでの7議案を
一括議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
安藤助役。 〔助役
安藤好夫君 登壇〕
◎助役(
安藤好夫君) ただいま一括上程いただきました議案第66号から議案第72号までの7議案につきまして、御説明を申し上げます。 この7議案のうち議案第68
号笠岡市
老人福祉センター条例の一部を改正する条例について、議案第71
号笠岡市
市営住宅管理条例の一部を改正する条例について及び議案第72
号笠岡市
住環境整備モデル住宅等管理条例の一部を改正する条例についての3議案は、いずれも
消費税法の一部を改正する法律が本年5月15日に公布され10月1日から施行されることに伴う条例の一部改正でございますので、便宜上最初にこの3議案を一括して御説明を申し上げます。 今回の
消費税法の一部改正は、新たに第2種
社会福祉事業等住宅の
貸し付け及び
教育関連、
身体障害者用の物品、
在宅サービス等が非課税の対象となり、さらに
簡易課税、
限界控除、
中間申告制度がそれぞれ見直されたものでございます。これらの改正のうち、本市におきましては、
非課税範囲等の拡大によりまして第2種
社会福祉事業として、
老人福祉センターの
使用料、住宅の
貸し付けとして
市営住宅及び
住環境モデル住宅等の
使用料が該当することとなりまして、現在転嫁いたしております
消費税分を減額するものでございます。今回の改正によります
減収額を試算いたしますと、
老人福祉センター使用料、
市営住宅並びに
住環境モデル住宅等使用料を合わせまして130余万円の減収となる見込みでございますが、その減収となります
使用料の
予算措置につきましては、3月
補正予算で調整させていただきたいと思います。 続きまして、議案第66
号笠岡市職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 このたびの改正は、
国家公務員退職手当法の一部を改正する法律が本年5月2日に公布、施行されたことに伴い、職員の
通勤災害時の
傷病退職に適用される
退職手当の
支給率と、
在職期間の計算に算入される
休職期間の
取り扱いの改善、並びに通勤によることの認定の基準につきまして御提案申し上げるものでございます。66の4ページに参考といたしまして、改正の要点を添付しておりますので、ごらんいただきたいと思います。
退職手当の
支給率につきましては、
通勤災害時の
死亡退職と比べて勤続20年以上では不利な扱いとされていたため、
通勤災害による
傷病退職者を保護する観点から、
通勤死亡退職に適用される
支給率と同等の水準に引き上げるものでございます。
引き上げ率につきましては、
勤続期間20年以上25年未満の場合25%増、25年以上の場合20%増となります。これは、
通勤傷病退職は
通勤死亡退職と同様に、通常勤務していた場合と同等の公務への
貢献度があると評価されることが妥当であると考えられることから、
定年勧奨等による退職と同じ
取り扱いとするものでございます。 また、
休職期間の
取り扱いの改善につきましては、2分の1を除算しておりましたが、このたびの改正によりまして、除算することなく勤務したものとみなして全期間通算することとするものでございます。これらの退職の理由となった傷病が、通勤によるものであるかの認定の基準につきましては、
地方公務員災害補償法の規定に準拠することといたしたものでございます。 続きまして、議案第67
号笠岡市
特別会計条例の一部を改正する条例について御説明を申し上げます。 笠岡市東大戸・新賀地区に計画しております笠岡中央内陸工業団地造成事業につきましては、かねてからその事業推進につきまして
市議会の皆さん方を初め、多くの関係各位に御心配をおかけいたしておったところでございますが、ようやく諸手続も完了し、このたび特別会計の設置及び予算の審議を
お願いすることとなったものでございまして、今後は工事の安全を祈り一日も早い完成に向けて努力を傾注いたす所存でございます。 この施工に先立ちまして、環境保全及び開発行為並びに農地転用の許可申請と法的な事務手続を進めていっておりましたが、環境影響評価調書の審査も終了し、開発行為等も5月28日付でそれぞれ許可されたこと、また事業実施に必要な財源は公営企業債としての起債に求めることとしておりますが、このたびの許可の見通しによりまして予算を計上し、いよいよ事業着工にかかるわけでございます。この工業団地造成事業は、地方自治法第209条第2項の普通地方公共団体が特定の事業を行う場合に該当するものでございまして、一般の歳入歳出と区分して経理する必要があることから、新たに笠岡市工業団地造成事業特別会計を設置するものでございます。なお、予算につきましては、後ほど上程いただきます議案第77
号平成3年度笠岡市工業団地造成事業特別会計予算で御審議を
お願いすることといたしております。 続きまして、議案第69
号笠岡市
農業共済条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 今回の改正は、
提案理由にも掲げておりますように、農業災害補償法施行規則の一部が改正されたことに伴い、家畜共済の共済事故の範囲を改めようとするものでございます。改正の内容でございますが、69の3ページに改正の要点を添付しておりますように、家畜共済の共済事故にかかわる疾病または傷害による廃用の範囲に「牛白血病」を新たに加え、肉用牛、乳用牛の飼育農家への補償の充実を図ろうとするものでございます。 続きまして、議案第70
号笠岡市
地区計画等の案の
作成手続きに関する条例の制定について御説明申し上げます。 この条例は、
提案理由にも掲げてありますように、都市計画法第16条第2項の規定により、
地区計画等の案の内容となるべき事項の提示方法及び意見の提出についての手続の方法などを定めようとするものでございます。地区計画と申しますのは、例えば大井ハイランドなどのように相当規模の土地区画整理事業によって基盤整備が行われる土地の区域について、建築物の用途制限、
敷地面積の最低制限あるいは壁面の位置の制限などきめ細かく定め、その計画に沿った秩序ある開発や建築が行われるように規制し、誘導することによって、それぞれの地区にふさわしい態様を備えた良好な環境の整備保全を図ろうとするもので、県知事の承認を得て市長が決定することとなっているものでございます。都市計画法により、住居地域、商業地域、工業地域など8種類の用途地域を設定しておりますが、これらの用途地域は土地利用規制の基本的なものでございまして、許可される建築物もかなりの幅をもって定められておりますが、地区計画はこのような一般的な規制であります用途地域の欠点を補おうとするものでございます。この条例の要旨でございますが、70の3ページに参考といたしましてその制定の要旨を添付しておりますように、
地区計画等の案となる事項について提示方法と意見の提出方法について定めようとするものでございます。 まず、第2条関係の
地区計画等の原案の提示方法でございますが、
地区計画等の案のうち種類、名称、位置及び区域について告示し、その翌日から起算して2週間縦覧に付すこととするものでございます。 次に、第3条関係の
地区計画等の原案に対する意見の提出方法でございますが、意見を提出しようとする者は縦覧期間満了の日の翌日から起算して1週間を経過する日までに、市長に意見書を提出しなければならないこととしております。 なお、この条例は平成3年10月1日から施行しようとするものでございます。 以上、7議案につきまして簡単に御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議の上、適切な御決定を賜りますよう
お願いを申し上げます。 ──────────────────────
△日程第8 議案第73号 平成3年度笠岡市
一般会計補正予算(第2号) 議案第74号 平成3年度笠岡市国民健康保険真鍋島直営診療施設特別会計
補正予算(第1号) 議案第75号 平成3年度笠岡市
農業共済事業特別会計補正予算(第1号) 議案第76号 平成3年度笠岡市下水道事業特別会計
補正予算(第2号) 議案第77号 平成3年度笠岡市工業団地造成事業特別会計予算
○議長(
赤瀬光君) 日程第8、議案第73
号平成3年度笠岡市
一般会計補正予算(第2号)から議案第77
号平成3年度笠岡市工業団地造成事業特別会計予算までの5議案を
一括議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
渡邊市長。 〔市長
渡邊嘉久君 登壇〕
◎市長(
渡邊嘉久君) ただいま上程いただきました議案第73
号平成3年度笠岡市
一般会計補正予算(第2号)から議案第77
号平成3年度笠岡市工業団地造成事業特別会計予算までの各
補正予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 このたび
お願いいたしております
補正予算は、今年度の地方財政対策で
地方交付税で措置されることとされていた土地開発基金費、財源対策債償還基金費、地域福祉基金費、地域づくり推進事業、それぞれの本市に算入されます金額が示されたことに伴います予算化、また国・県の補助事業の決定により新たに計上いたします事業、あるいは
事業費、内容に変更が生じております経費並びに災害復旧
事業費、農道離着陸場関連経費等、緊急かつ時期的に予算化の必要に迫られております諸事業につきまして編成したものでございます。 まず、議案第73号の
一般会計でございますが、
補正予算額は12億6,271万円の追加で総額204億5,689万円となりまして、前年度の9月
補正予算額に対しまして19.0%の増額となっております。 それでは、
一般会計の主な事項につきまして便宜上歳出から先に御説明を申し上げます。 まず、総務費でございますが、一般管理費につきましては島地部の土地所有権移転登記手続等請求控訴事件等にかかります弁護士報償費250万円の計上でございます。 財政管理費につきましては、さきに申し上げました今年度の地方財政対策の一つであります昭和60年度から昭和63年度までに発行しました地方財政の財源不足に係る調整債・財源対策債の一括償還額として、
地方交付税へ算入される額3億8,570万円を減債基金へ積み立てるものでございます。 これにより、今年度をもちまして平成元年度から措置されてまいりました、昭和50年代からの地方財政の財源不足のため借り入れた地方債の償還については、すべて地方へ財源措置されたものでございます。 次に、財産管理費でございますが、事業用地及びその代替地の先行取得など公有地の取得を円滑に進め計画的な公共投資を実施するため、本年度の新しい地方財政措置として土地開発基金費が人口並びに都市計画区域内の人口により
地方交付税で措置されることとなり、算入額2億二千七百八十余万円の計上でございます。これによりまして、本市の土地開発基金は昭和40年代に措置され現在運用いたしております1億9,400万円と合わせまして4億二千百八十余万円となり、今後の公共事業推進に適切に運用してまいる所存でございます。 企画費でございますが、農道離着陸場は今秋いよいよ完成し初フライトを迎えることとなり、10月22日に開港記念行事をいたします経費の負担額を、県からの補助金も受けまして八百七十余万円の計上でございます。 WELLまちづくり
事業費につきましては、ふるさと創生費にかかります地域づくり推進事業の
地方交付税算入額1億2,430万円をWELLまちづくり基金へ積み立てるものでございます。 諸費でございますが、市が主催する社会体育活動・社会福祉活動・社会奉仕活動等の参加者への市民総合災害補償制度、これを9月から発足することといたしまして保険料20余万円を、また法人市民税等の還付金2,700万円、さらに雲仙普賢岳の噴火による島原市への災害見舞金100万円の計上でございます。 県議会議員選挙費につきましては、県からの選挙執行費用の委託金の確定によりまして、笠岡市選挙区は無投票であったことから一千百二十余万円の減額でございます。 次に、民生費でございますが、社会福祉総務費につきましては、「高齢者保健福祉推進10カ年戦略」に基づき、地域福祉推進特別対策事業を初めとした高齢者保健福祉推進特別事業が実施されることになったのは皆様御承知のとおりでございますが、その事業の一環として、地域ぐるみで暖かい福祉社会を築いていくための地域福祉基金、これはふるさと創生の福祉版でございますが、この創設により、
地方交付税で人口並びに65歳以上の高齢者人口により本市には七千三百九十余万円が措置されることとなり、福祉基金へ積み立てその果実運用としてこの趣旨にのっとり今後の高齢者等福祉施策を推進するものでございます。 身体障害者及び精神薄弱者福祉費につきましては、本年度から福祉基金の利子の運用により福祉の増進を図るため、福祉基金助成事業を実施いたしておりますが、新しく福祉ボランティアグループへの助成制度を設け10万円の計上でございます。 老人福祉費につきましては、寝たきり老人短期保護事業いわゆるショートステイを利用される方の増加に伴いまして百六十余万円の追加、シルバーふれあいハウス建設工事につきましては、地元の負担による建築面積増に対応して270万円の追加計上でございます。 地域福祉推進特別対策
事業費でございますが、6月
補正予算におきまして高齢者・身体障害者にやさしいまちづくりを進めることとして3事業を計上したところでございますが、島地部の高齢者の方々の生きがいづくり、社会参加のための学習・交流の場、また小規模デイサービスセンターとしても活用することを目的とした福祉の船建造事業につきまして、全国に例をみないその先駆性、実験性から国・県におきましてさらに時間をかけての慎重な検討、協議が行われました結果、事業採択が決定されたことにより本年度は五百十余万円で設計委託を行い、平成4年度での建造、運航の計画でございます。 年金費につきましては、国の国民年金特別対策事業により収納体制の整備強化取り組むこととし、既定予算を調整し二百二十余万円の計上でございます。 次に、衛生費のじんかい処理費でございますが、家庭から出る生ごみの減量と堆肥製造のリサイクルを兼ねました生ごみ処理容器の購入に対し、本年度から新たに補助することとし当初予算では300基分を計上いたしておりましたが、市民の方々からその趣旨に多くの御賛同をいただき積極的な対応をちょうだいし、このたび1,700基分四百二十余万円の追加計上でございます。 次に、農林水産業費でございますが、農業振興費につきましては、全国で初めて整備された農道離着陸場を広く全国にPRするとともに、施設の活用を促進し付加価値の高い農産物の生産振興を図り、未来の農業を創造する笠岡未来農業創造
事業費二千六百三十余万円、べぃふぁーむ笠岡における本格営農を早期に定着させるとともに、有利販売のための諸施策を展開するべぃふぁーむ笠岡営農確立推進事業250万円、また市農協が実施します各事業への県からの補助金を市の予算へ計上して支出することとして野菜大団地育成事業補助金220万円、フライト園芸産地整備事業補助金400万円、ふるさと特産物育成対策事業補助金80万円のそれぞれ計上でございます。 農道離着陸場は、先ほども申し上げましたように、いよいよ10月から開港されますが、本年度の運航日にかかります経費の本市の負担分、笠岡地区農道離着陸場運営協議会負担金四十余万円の計上もいたしております。 農業用施設維持費につきましては、農道離着陸場の施設の管理及び休航日にかかる管理費合わせまして三百余万円の計上でございます。 農業用施設改良費につきましては、議案第64
号土地改良事業の施行についてで御説明を申し上げました本年度からの国の新しい補助制度によります団体営危険
ため池緊急整備事業の補助
事業費、単独
事業費合わせて三千六百六十余万円の計上でございます。 漁港管理費につきましては、第六管区海上保安庁の灯台設置が本年度は金風呂漁港、正頭漁港へ決定されたことにより、灯台の基礎工事は市の施行となることから250万円の計上でございます。 次に、商工費の商工業振興費でございますが、市小規模企業対策資金融資制度につきましては、利用される中小企業者の増加に伴いまして預託金を2,000万円追加し、1億円から1億2,000万円に増額し市内中小企業の振興を図るものでございます。 土木費でございますが、道路橋梁総務費につきましては、道路台帳補正業務委託料は道路改良等に伴います通常の台帳補正業務と、大井ハイランド内の道路台帳作成経費合わせまして2,950万円の計上でございます。 また、干拓地内での交通事故防止対策として警戒標識を設置することとし百余万円の計上でございます。 河川総務費につきましては、河川改修、しゅんせつ、修繕工費合わせまして2,100万円を追加計上し、また生江浜地区の急傾斜地崩壊対策事業を県施行で
お願いするための測量業務委託料150万円の計上でございます。 公園管理費につきましては、7月4日、5日の梅雨前線豪雨で被害を受けました古城山公園、井戸公園の修繕工事費1,000万円の計上でございます。 土地区画整理費につきましては、補助
事業費は既定予算を調整しての顔づくり実施整備計画委託料三百六十余万円等の計上、単独
事業費は本年度の事業の進捗に伴い必要となります仮設の道路舗装工事費等合わせまして一千四十余万円の追加計上でございます。 住宅管理費につきましては、一番町、小黒崎団地の
老朽化によるベランダ下部のコンクリート塊の脱落防止工事を本年度は応急措置を行い、来年度から年次計画で補修することとしておりましたが、実施に当たっての詳細な調査結果から、予想を超えて危険な状態が見受けられその施行が急を要するため800万円を追加計上し、特に危険な状態の3棟について全面補修するものでございます。 住宅建設費につきましては、本年度から2カ年継続事業のその4建設工事費が、建設単価の高騰等により全体
事業費で不足することとなりますが、本年度は
事業費の年度割の関係から130万円減額となり、来年度は一千三百三十余万円追加し継続費の補正をいたしております。 次に、消防費でございますが、消防施設費につきましては、消防ポンプ自動車の購入に対します国の補助の決定により1台分を追加し910万円の計上でございます。 災害対策費につきましては、7月4日、5日の梅雨前線豪雨等に際して要しました災害応急費用三百余万円の計上でございます。 教育費でございますが、小学校建設費につきましては、本年度からの2カ年継続事業の北木小学校校舎建設事業は、地質調査の結果による基礎工事費の増額及び建設単価の高騰等により工事費が不足することとなり、本年度八百八十余万円を追加し、来年度分は継続費の補正により一千三百余万円を追加するものでございます。 社会教育費でございますが、教育集会所増築工事費につきましては、施行に当たっての地元協議により利用される方々の利便性から増築面積を増したこと、また水洗便所の設置等により220万円の追加計上でございます。 カブトガニ博物館費につきましては、市外から自動車で来館される方への案内板設置費八十余万円、また実験飼育池へ汚泥が堆積しカブトガニの飼育に悪影響が出ていることから、除去することとして百二十余万円の計上でございます。 次に、災害復旧費でございますが、7月4日、5日の梅雨前線豪雨により被災しました箇所の災害復旧費は、農林水産施設災害復旧費は31件で七千六百八十余万円を、土木施設災害復旧費は107件で1億一千四百七十余万円を計上し、また農林水産施設災害復旧費は昨年度発生の過年度災害復旧費として5件で五百七十余万円を計上し早期復旧に努めることとしております。 最後になりましたが、寄附金に係る予算として、社会教育にと10万円の御寄附の申し出があり計上いたしております。ここに、御寄附いただきました篤志家に対しまして厚くお礼を申し上げます。 以上、歳出の概要につきまして申し述べましたが、これを賄います歳入につきまして簡単に御説明申し上げます。 歳出の各経費に充当すべき国庫支出金等特定財源を充当いたしました結果、いわゆる一般財源として9億八千三百六十余万円が必要となりますが、これには歳出で申し上げました本年度の地方財政対策として
地方交付税に算入されることとなりました減債基金、土地開発基金、WELLまちづくり基金、福祉基金への積立金、合わせまして8億一千百七十余万円が含まれており、それを差し引きました所要額1億七千百八十余万円は前年度繰越金1億四千四百七十余万円と通常分の
地方交付税二千七百余万円を充当いたしております。 以上で
一般会計の説明を終わりまして、次に、特別会計につきまして御説明を申し上げます。 議案第74号国民健康保険真鍋島直営診療施設特別会計
補正予算(第1号)でございますが、診療所の
老朽化による改修工事費は、医師の診療環境整備の要望等に対し150万円の追加計上、また診療体制の充実として医療器具購入費六百二十余万円の計上でございます。 議案第75
号平成3年度笠岡市
農業共済事業特別会計補正予算(第1号)でございますが、農作物共済勘定につきまして、先に上程いただきました議案第65
号平成3年度農業共済無事戻金の
支払いについてに基づきます水稲無事戻金百十余万円の計上でございます。 議案第76
号平成3年度笠岡市下水道事業特別会計
補正予算(第2号)でございますが、本年度から3カ年の計画で建設いたします住吉ポンプ場へ、住吉交差点の国道下から接続いたします隅田川第二雨水幹線工事につきましては、当初予算では単年度ごとの実施による推進工法での事業計画といたしておりましたが、幹線ルートの地質等の調査結果を踏まえての県、国等との協議を進める中でシールド工法が経済的で施工性にすぐれている結論に達し、工法変更することといたしました。 このシールド工法は、延長600メートルを一括しての実施となり工事の施工に2カ年を要することから、このたび全体計画の承認を国から得まして、平成4年度
事業費分を8億4,000万円以内としての債務負担行為を設定するものでございます。 議案第77
号平成3年度笠岡市工業団地造成事業特別会計予算でございますが、先ほど上程いただきました議案第67
号笠岡市
特別会計条例の一部を改正する条例についてで、特別会計の設置につきまして御審議を
お願いいたしておりますが、笠岡中央内陸工業団地造成事業の実施によります予算計上でございます。事業計画を御説明いたしますと、東大戸・新賀地区へ総面積22.1ヘクタール、分譲区画数11区画、分譲面積15.9ヘクタールでございまして総
事業費は40億円を予定し、平成3年度から平成5年度までの3カ年継続事業でございます。継続費としては、総
事業費から起債の償還額を除きました36億8,200万円を計上し、本年度
事業費は土地開発公社で先行取得しております用地取得費8億2,000万円、造成工事費2億7,500万円等合わせまして11億330万円の計上でございます。 事業の施工に伴う優良企業の誘致につきましては、さらに積極的に進めてまいる所存でございますので、
皆様方の御協力を賜りますようよろしく
お願いを申し上げます。 以上、
補正予算の概要につきまして御説明いたしましたが、よろしく御審議の上、適切な御決定を賜りますよう
お願いを申し上げます。 ──────────────────────
△日程第9 議案第78号 平成2年度笠岡市水道事業会計ほか1件の
決算認定について
○議長(
赤瀬光君) 日程第9、議案第78
号平成2年度笠岡市水道事業会計ほか1件の
決算認定についてを議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
渡邊市長。 〔市長
渡邊嘉久君 登壇〕
◎市長(
渡邊嘉久君) ただいま上程いただきました議案第78
号平成2年度笠岡市水道事業会計ほか1件の
決算認定についてにつきましては、それぞれの事業決算報告書及び監査委員からの決算審査意見書に詳しく述べられておりますが、その概要につきまして簡単に御説明を申し上げます。 まず、水道事業会計でございますが、業務量につきましては平成2年度末現在の給水戸数1万8,288戸、給水人口5万7,745人で、行政区域内人口6万210人に対する上水道の普及率は前年度に比べ1.5%増加して95.9%となっております。年間総配水量は568万6,809立方メートルで、事業収益に直接関係します有収水量は523万9,775立方メートルで前年度に比べ8万960立方メートル、1.6%増加をいたしております。 なお、有収率は92.1%で前年度より0.7%の低下となっております。 次に、営業成績について申し上げますと、上水道の収益的収入は10億七千四百二十余万円で、そのうちの給水収益は9億二千余万円となり、前年度に比べ二千六十余万円、2.3%増加し、また受託工事収益も五千七百二十余万円と前年度に比べ四千百七十余万円増加しております。その結果、営業収益は9億八千五百九十余万円で前年度に比べ六千四百七十余万円、7.0%の増収となっております。営業外収益は八千八百三十余万円で前年度に比べ二千七百二十余万円、44.6%の増収となっております。これは、受取利息及び配当金、雑収益の増収によるものでございます。 一方、収益的支出の総額は10億一千五百余万円で前年度に比べ九千九百四十余万円増加しております。この主体であります営業費用は7億八千八百九十余万円で前年度に比べ九千七十余万円、13.0%の増加でございます。 内容的には原水費が六百六十余万円、配水及び給水費二千四百二十余万円、受託工事費四千八十余万円、総係費一千四百六十余万円、減価償却費七百九十余万円とそれぞれ前年度より増加しております。 また、営業外費用は2億二千五百五十余万円で前年度に比べ八百六十余万円の増額となっております。 以上の結果、水道事業の収益的収支におきまして、前年度に引続き五千九百二十余万円の本年度純利益を計上することができました。この純利益に前年度からの繰越利益剰余金九千七十余万円を加えた本年度未処分利益剰余金は1億四千九百九十余万円となり、このうち減債積立金に2,000万円、また利益積立金に3,000万円を積み立て、残額の九千九百九十余万円は翌年度へ利益剰余金として繰り越すことといたしております。 なお、消費税納入額は六百九十余万円になっております。 次に、資本的収支でございますが、建設改良費の主なものといたしましては、将来の水需要の増大及び市民皆水道に十分対応できるよう配水管の新設及び改良するための第6次拡張工事に2億七千百四十余万円、駅前土地区画整理事業及び公共下水道事業の施工に伴います配水管の布設替工事費に1億九百九十余万円をそれぞれ支出いたし、施設の拡張整備に努めてまいりました。 なお、支出額に対して不足する1億三千九百六十余万円は、消費税資本的収支調整額九百十余万円及び過年度分損益勘定留保資金1億三千四十余万円で補てんをいたしております。 以上、平成2年度の水道事業会計の概要につきまして御説明いたしましたが、本年度も純利益を計上することができましたものの、その内容は預金利息及び
一般会計からの補助金と営業外収益によってようやく健全財政が保たれておるものでございます。今後、第6次拡張事業に伴う企業債支払利息及び減価償却費用の増加が予想されます中で、水道事業を取り巻く環境は引き続き厳しい状況に置かれております。今後とも経費の節減、有収水量、有収率の向上を図り、事業経営の健全化と安定供給等、給水サービスの向上に努力をいたしたいと存じております。 続きまして、病院事業会計について、その概要を報告いたします。 昨今の病院の経営状況の逼迫は、まさに憂慮すべき事態にまでなっている。全国公私病院連盟の調査によれば、平成2年6月で赤字病院の割合は約66%に達している。昨年4月に、実質1%の医療費を引き上げたと国は言っているが、病院の人件費は同調査によれば「前年比7.3%の増となっている」と、公私病連ニュースの8月1日号で報道をされております。病院のような労働集約型の企業では、人件費は営業収益の50%にも達し、しかも毎年数%ずつ上昇しており、さらに病院職員の大半は現在人手不足で深刻に問題化している看護関係の職員で占められております。端的には、マンパワーの確保、人件費の伸びを吸収できない診療報酬体系に問題があるといわれております。中央では、昨年11月に引き続き本年4月にも国民医療危機突破全国病院大会を開き「病院診療報酬7.4%の引き上げを、また、看護職員等の確保対策も」関係省庁に訴えてきたところでございます。こうした医療を取り巻く厳しい環境下で、当市民病院も市民の健康保持に必要な医療を提供するための努力をしてきたところでございまして、その平成2年度の決算でございますが、まず、診療収入のもととなる患者数の状況について御説明をいたします。 入院患者数は、ほぼ前年度並みの8万5,741人で1日当たり平均234.9人となり、病床利用率は開放病床を除いて91.0%で、前年度の91.1%に比べ0.1%の減となっております。 また、外来患者数は10万7,034人で前年度に比べ4,235人減で、1日当たり平均365.3人となり、対前年度比は96.2%となっております。 次に、事業収支でございますが、総事業収益21億九千七百余万円で前年度に比べ二千四百二十余万円、1.1%の減収となっております。この要因としましては、外来患者数の減による外来収益の減収と、繰出基準に基づきます
一般会計補助金の逓減によるものでございます。 一方、
事業費用につきましては、総額22億六千二百六十余万円の支出となり六千八百十余万円、3.1%の増加でございます。このうち医業費用として、人件費が八千二百三十余万円、7.8%、経費が二千百三十余万円、11.1%の増加で、材料費は患者数の減に比例して五千百六十余万円、8.4%の減少でございます。 また、医業外費用として起債償還額が減に転じましたが、繰延勘定償却が一千八百六十余万円の増加となりました。 以上、収支の結果は再度赤字決算ということになり、六千五百五十余万円の純損失を計上するに至りました。 次に、資本的収支の状況でございますが、平成2年度も内視鏡用ビデオシステム、血液自動分析装置、胎児監視装置等の医療機器を中心に資産購入費は三千二百十余万円、企業債償還金七千八百二十余万円及び退職給与金五千五百三十余万円と、合計1億六千五百六十余万円を支出いたしております。 一方、これらを賄います財源としまして、企業債2,700万円、
一般会計からの出資金五千二百十余万円を充当し、不足額八千七百五十余万円は消費税資本的収支調整額及び過年度分損益勘定留保資金により補てんすることといたしております。 以上、病院事業会計の平成2年度の決算概要を簡単に御説明申し上げましたが、今後も医療を取り巻く環境は厳しく診療報酬体系の確立をめぐり、中央社会保健医療協議会での検討に注目を要するところでございます。こうした外的要因ばかりでなく、
黒字決算から赤字決算への転換期に当たり、私を含め院長以下全職員が医療はサービスであることに徹して絶えず経営努力をし、現下の厳しい情勢を乗り越えなければならないとさように考えておる次第でございます。 以上、公営企業会計の平成2年度の決算状況につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、御承認を賜りますよう
お願いを申し上げます。
○議長(
赤瀬光君) 以上、上程いたしました諸議案に対する質疑以下は、
議事日程表のとおり11日水曜日に行うことになっておりますので、御了承願います。 ──────────────────────
△日程第10 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について
○議長(
赤瀬光君) 日程第10、諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
渡邊市長。 〔市長
渡邊嘉久君 登壇〕
◎市長(
渡邊嘉久君) ただいま上程いただきました諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦について御説明を申し上げます。 人権擁護委員さんの職務につきましては、御案内のとおりその性質上、地域住民の方々との深いつながりがありますことはもちろん、憲法に保障されている基本的人権を擁護するという極めて重要な使命を持っておられるわけでございます。したがって、広く社会の実情に通じ、すぐれた人格、識見が要求され、その推薦に当たりましては人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の御意見をいただくこととなっているものでございます。 本市におきましては、現在1の4ページに名簿を添付いたしておりますように、9名の人権擁護委員さんがおられるわけでございますが、このうち三宅委員さんが本年11月30日をもって任期満了となりますので、後任の委員さんを推薦するに当たり議会の御同意を得ようとするものでございます。 後任の委員さんにつきましては、引き続き三宅委員さんを御推薦しようとしているものでございます。御推薦申し上げる三宅委員さんの経歴につきましては、参考といたしまして1の3ページに略歴を添付いたしておりますので、私からの説明は割愛させていただきたいと思うわけでございます。 以上、簡単に御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議の上、本案に御同意を賜りますよう
お願いを申し上げます。
○議長(
赤瀬光君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております諮問第1号は、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第1号は
委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 討論を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております諮問第1号は、これに同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。 以上で本日の
議事日程は全部終了いたしました。よって、本日はこれをもって散会いたすわけでございますが、散会に先立ちお諮りいたします。 日程表のとおり7日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
赤瀬光君) 御異議なしと認めます。よって、7日は休会することに決定いたしました。 なお、8日は休日のため、
会議規則に定めるところにより休会になりますので、念のため申し上げておきます。 さらに、この際申し上げます。
会議規則第47条第1項の規定による、諸議案に対する質疑及び討論の通告期限を10日の午後1時と定めておりますので、よろしく
お願いいたします。 9日の本会議は、午前9時から開議いたします。 なお、
議事日程は代表質問であります。御在席の皆様には改めて通知いたしませんので、御了承願います。 本日はこれにて散会いたします。 午前10時13分 散会...